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寝正月

明けましておめでとうございます。

 年越しのインフルエンザを患ってしまい、年末は何をする気力も起こらず、年賀状も白紙のまま、娯楽番組を見ながら年を越してしまいました。

 元旦の新聞では今年の展望を色々報じていますが、私は2015年は将来の日本の針路を決める分岐点になるのではないかと危惧しています。

 現政権は「アベノミクス」政策の下、行政改革は棚上げ、少子高齢化の抜本的な対策もないまま、赤字国債発行(公共事業投資)による景気刺激という過去の失敗を繰返しています。平成26年末の累積借金は1,000兆円を超え、歯止めは全くかかっていません。
 東北大震災でその怖さを充分認識した筈の原発もその再稼働を推進し、再生可能エネルギー利用の発電技術等、今後の経済成長のシーズの芽を摘んでしまっています。
 富者・大企業を富ます事を第一とする「アベノミクス」では、貧者が潤う事は望むべくもなく、貧富格差は益々増大し、現在35%を占める非正規社員・派遣社員は更に増加することが予想されます。

 昨年施行された「特定秘密保護法案」、憲法解釈の変更で可能としたを「集団的自衛権の行使」「武器輸出」は、年末の衆議院選挙の争点に敢えてせず、与党は2/3の議席を確保。また、NHK会長や経営委員にその職には不適切な人材を送り込み、メディア操作も進めています。まさにやりたい放題。安倍首相本人が当初言っていた「美しい日本」とは一体何だったのか? 国民が知らない間に、軍国主義へと歩んでしまった戦前の日本が思い起こされます。これらは多くの国民が不安視していることですが、選挙結果(議席数)には反映されません。首相個人の信条に基づく法案が突如提起され、充分議論のないまま法律化され、大多数の国民が問題と認識する時には、既に後戻りできない事態となっている。今まさに「アベノリスク」に直面していると言っても言い過ぎではありません。

 「stop the アベノリスク」のできる野党リーダーはいないのか? 与党内での自浄作用は期待できないか? 注意深く見守っていかないと、取り返しのつかない一年となりそうな気がしてなりません

 今年は、テニスクラブ等の他HPばかりでなく、自分のブログ更新もまめにやって行こうと思う元旦である。